
母乳との戦いは出産した瞬間から始まりました。
愛する我が子の誕生で、幸せいっぱいの日々が始まると思っていたのに、なぜか気がつくと1人で涙する日々。。
同時期に出産したママ達はみんな幸せそうに我が子におっぱいをあげている。
一方、私は頑張っても、頑張っても、母乳の出る量は増えない。何度ミルク育児にしようか悩んだことか…。
しかし、今だから言えます。
あの時諦めなくて本当に良かった!
退院時、必死で搾乳しても10ccしか出なかった私ですが、母乳量を増やすために色々な方法を試した結果、4ヶ月の頃には完母になりました。
この記事では、母乳が出なくて悩んでいた当時の体験談と実践した事について紹介します。
【リアル体験談】母乳が出ない時のつらいエピソード
切迫早産のため、おっぱいマッサージは禁止
妊娠後期になると、産後おっぱいの出を良くする、乳首を柔らかくして赤ちゃんが飲みやすくするためにおっぱいマッサージを勧められますよね?
私の場合、切迫早産で安静だったので、おっぱいマッサージは禁止されていました。
37週になったらOKと言われていましたが、37週に入った途端産まれたので全くおっぱいマッサージはしていません。
それが理由か体質なのか?おっぱいは産後2日は一滴も出ませんでした。初乳が出たのは3日目の事です。
母乳が出ないという理由で赤ちゃんが泣く、怒る
少しずつ母乳が出るようになったものの、ミルク頼りのおっぱい。
赤ちゃんも吸うのがヘタっぴ。
おっぱいも出が悪いし、吸いにくい乳首の形らしい。
なかなか吸ってくれない→母乳も増えないの悪循環。
私のおっぱいを吸おうとしてはギャン泣きする我が子に申し訳なさでいっぱいになりました。
おっぱいが出ない=私って母親失格??自己嫌悪に陥ります。
授乳、搾乳に時間がかかり、睡眠不足になる
一言に授乳と言っても、おっぱいを咥えさせればOKなんてもんじゃありませんよね?
おっぱいマッサージ→授乳→ミルク作る→ミルク飲ませる→オムツ替え→搾乳→哺乳びん洗う
これで1回。すべて終わる頃には、1時間以上かかる時もしばしば…もうヘトヘトです。
ネットで母乳がたくさん出るようになる方法を検索しても、
- 夜に飲ませることが大事。
- 3時間以上授乳間隔をあけてはダメ。
こればかり。

おっぱいマッサージが近所になく通えない
どうにかしたいと藁にもすがる思いでおっぱいマッサージや母乳外来を探したけど、私の住む田舎には、車で何時間もかかる場所にしかありませんでした。
結局断念。自力で母乳を増やす方法しか残されていなかったんです。
完ミにすることも頭をよぎりましたが、全く出ないわけじゃない。少しは出ていたので、諦めきれませんでした。
義母の母乳神話がストレスに感じる・・
会いに来るたびに言ってくる義母の言葉。
「母乳出るようになった?」
「仕事してないんだから、母乳をあげることだけがあなたの仕事よ、頑張りなさい」
「仕事もしてないのに、ミルクなんて可哀想」
「私は、ほっておいても出たのに」
ダメな嫁だと思われているんじゃないかという不安から、義母の何気ない一言がだんだんストレスに感じるようになりました。
今思い返してみると、私ってドMなんですかね(笑)いや、母性なのかな?
母乳=栄養豊富、免疫豊富と言われるとできることなら可愛い我が子に母乳与えたいと思うのは普通のことですよね。
現に、母乳を与えたいと感じているママ達は9割を超えています。
もちろんミルクでも立派に育つことは知っていましたが、やれるだけのことはやりたかったんです。
もはや意地。義母に色々を言われるのも嫌だったし、必死に育児をしている自分が好きだでした。
そこで私は決意しました!
どうにかして母乳を増やして、完母育児を実現するんだと。
それ以来、自分の中で母乳を増やす方法としていいと言われていることは色々挑戦してみました。納得するまで頑張ってみました。
すると、その努力の甲斐あって、完全母乳育児に成功、ミルクを手放すことが出来るようになったんです!
試した方法はいくつかありますが、どの方法も手軽に実践できる簡単なものばかり。
諦めずに、頑張って良かったです。辛い努力や体に負担がかかるものではないので、早めに試しておけば良かったと後悔したほど。
だから、この記事をご覧の「母乳育児にお悩み」のあなたも、試して欲しいなって思います。
もちろん、体質の差はありますが、効果は期待できると思っています。
以下、私が母乳量が増えてくるまでにやったことです。
【変化を実感!】母乳が増えて完母育児ができるまでに実践したこと
1時間起きの頻回授乳と搾乳で強制的に母乳を出した
まずはじめに実践したことは、母乳をとにかくたくさん出すこと(量・回数)を心がけました!
母乳は赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、生産されるようになります。
私が実践した方法は、
- 日中のミルクはやめて、赤ちゃんが泣いたらその都度母乳をあげる
- 夜間はミルクも足しつつ、3時間起きに授乳する
はじめの頃は日中は1時間起きに授乳、搾乳をしていたと思います。ほぼおっぱいを出した生活ですね。正直大変でした・・
母乳はプロラクチンという(母乳を作るホルモン)と、オキシトシンという(母乳を出すホルモン)の2つによって分泌されます。
この2つのホルモンは赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことでたくさん分泌されるようになります。
プロラクチンの分泌には、24時間以内に8回以上授乳するといいと言われていて、特に夜間の授乳が大切といわれています。

参考:赤ちゃんとお母さんにやさしい 母乳育児支援 - 日本助産師会
冷え症の改善に取り組んだ
母乳の出が悪い人に多い共通点として、実は冷え性があります。私も妊娠前からずっと冷え性でした。
母乳は血液で出来ています。そのため、冷え性で血行が悪い人は母乳の出が悪いのも当然です。
冷え性の改善のためにした事は主に、
- 温かい飲み物を飲む
- 締め付けない下着をつける
- 手首、足首をクルクル回して、ストレッチ
- ぬるめの湯舟にゆっくりと浸かる(産後1ヶ月以降)
家で簡単にできることばかりですよね。
中でも、温かい飲みものを飲むようにすること。足を温めることはすごく簡単で効果があったと思います。
産後1ヶ月の湯舟に浸かれない時期は、洗面器にお湯を張り、足湯をするのがおすすめ。
足を温めると、身体全体の体温が上昇するんですよ。

母乳にいいと言われている食べ物を食べた
母乳を増やすには、根菜がいい。白米がいい。餅がいい。など色々な声を聞きます。
私も母乳にいいと言われる食べ物を色々試してみました。
実際に効果を実感した食事は、白米+豚汁です。

豚汁は大根、ニンジン、ゴボウなどの根菜がたくさん摂れるし、温かい水分もとれるのでオススメです。
逆に、身体を冷やすきゅうり、なす、トマトなどは摂りすぎないようにする必要があります。
ただ、毎日豚汁ばかり食べ続けるわけにはいきません。夏だったら、きゅうりやトマトだって食べたいですし・・
私のように簡単に母乳が出る体質ではない方は、しっかり母乳が軌道にのるまでは、食べた次の日は多少母乳がでても、食べないとまた出なくなるんです。
ですから、食べ物に関してはあまり期待せずにほどほどに・・が大切だと思います。

母乳が増える飲み物をたくさん飲んだ【効果的】
食べ物はなるべく好きなものを食べたいと感じた私は、母乳が増えると言われている飲み物を飲む事にしました。
- タンポポ茶
- ハーブティー
- ゴボウ茶
- ルイボスティー
などが母乳に良いといわれています。

そこで、わたしが選んだのは、口コミが良かったタンポポ茶です。
私が試した方法はタンポポ茶を
- 1時間おきにコップ1杯飲む(1日2リットル以上)
- 温かいままで飲む
本当に驚いたのですが、たんぽぽ茶を飲みはじめると明らかにおっぱいが張ってくる感覚がわかるようになりました。
1時間にコップ1杯であれば、全く苦痛ではありませんでした。
「これは自分に合っている」「これなら続けられる」と感じ、タンポポ茶を飲み続けると次第に母乳が軌道に乗り始め、4か月のころには一切ミルクを飲ませなくても母乳だけで足りるようになりました。
上記の4つの方法はそれぞれ効果的だったと思いますが、中でもタンポポ茶を飲み始めてからは劇的に改善したような気がします。
タンポポ茶凄い!

完母育児出来るようになって変わったこと・よかったこと
母乳が軌道に乗ると、生活面、精神面の両方で大きく変化しました。
育児がラクになった
ミルクを作ってあげる、哺乳びんを洗う、搾乳するなどの必要が無くなるので、手間も時間にも余裕が出来ます。
赤ちゃんが小さいうちは、泣いたときは、だいたいおっぱいをあげれば落ち着きますからね・・本当にラクです。
また、混合育児の時は「頻回授乳しなきゃ出なくなるという不安」「荷物が多い」「準備が面倒」とお出かけするのが億劫な時もあっりましたが、完母になると気楽にお出かけできるようになりました。授乳ケープは必須になりましたが、、。

赤ちゃんが便秘しなくなった
ミルク中心だった時、実は何度か赤ちゃんが便秘になりました。平気で1週間くらい出ない事があって、病院へ連れて行きました。
赤ちゃんの便秘って、本当可哀想なんです。
おしりから綿棒入れて、グリグリ。
すると出るわ出るわ(笑)こんなにも溜め込んでいたのかってビックリします。しかも赤ちゃんはギャン泣き。

経済的にもラクになった
赤ちゃんが成長するにつれ、飲む量が増えてくると、ミルク缶はあっという間に無くなるようになります。
ほぼミルクの時は1ヶ月に5000円ほどかかっていたのが、完母になると0円ですから家計はラクになりました。

自分に自信がついた
これが一番、母乳育児を頑張って良かったと思う点です。
母乳育児を通じて初めはツラくて涙する日もしょっちゅうで、育児の大変さを感じましたが、しっかりと向き合うことができた!という自信になりました。
ママだって赤ちゃんを育てることははじめて。母乳に限らず育児はわからない事、悩むことの連続です。しかも正解なんて、ありませんよね?
うまくいかない事、間違えちゃうことも多々あるけど、その時々の精一杯できることをやればいいんだなって思いました。
出産後いきなり受けた母乳という育児の洗礼。ママとして、未熟だった私を少し強くしてくれた気がします。
まとめ|母乳を増やすには、諦めないことが一番大切
今では新生児時期の母乳不足でツラく涙していた日々はいい想い出。
あの時諦めなかったからこそ、軌道に乗り、母乳育児を楽しむことが出来ました。
もし今「母乳をあげたいのに、あまり出ないな。」と悩んでいるママは軌道に乗るまでが、本当に大変だと思いますが、ぜひ諦めないでください。
我が子が自分のおっぱいを欲しがり、一生懸命吸っている姿は本当に愛おしく感じます。